親の介護で自分の人生終わった。結婚を諦める、離婚、別居などした人の経験談を紹介

親の介護で自分の人生終わった。結婚を諦める、離婚、別居などした人の経験談を紹介

高齢化社会が進む中、親の介護に直面する人が増えています。

日本では要介護認定を受ける高齢者の数が年々増加しており、介護の負担を抱える人の多くが仕事や家庭との両立に苦しんでいます。

特に、未婚の人や一人っ子の場合、介護の責任を一手に引き受けるケースも多く、結果的に自分の人生を犠牲にせざるを得ない状況に追い込まれることもあります。

介護の負担は肉体的なものだけではなく、精神的、経済的にも大きな影響を与えます。

自分の時間が持てなくなることで婚活を諦めたり、パートナーとの関係が悪化して離婚や別居に至る人も少なくありません。

逆に、周囲のサポートを受けながら介護と人生を両立させる方法を模索する人もいます。

本記事では、親の介護がきっかけで結婚を諦めた人、離婚や別居を経験した人の実体験を紹介します。

そして、介護と向き合う中でどのような選択肢があるのかを考え、少しでも介護に関する悩みを軽減するためのヒントを探っていきます。

目次

親の介護で人生終わった?体験談

結婚を諦めたり、離婚や別居をしたり、親の介護によって人生が変わった人の体験談を紹介します。

1. 結婚を諦めたAさん(40代・女性)のケース

「婚活どころではなくなった」

Aさんは30代半ばで母親が認知症を発症。

父親はすでに他界しており、一人っ子だったAさんがフルタイムの仕事を続けながら介護をすることになりました。

最初はデイサービスを利用しながら何とかやりくりしていましたが、病状が進むにつれ、目が離せなくなり、転職を余儀なくされました。

「結婚したい気持ちはありましたが、婚活の時間も気力もなくなりました。お付き合いしていた人もいましたが、介護の話をすると引かれることが多く、結局疎遠になってしまいました。」

Aさんは現在も母親の介護を続けており、「このまま生涯独身かもしれない」と覚悟を決めています。

2. 夫と別居したBさん(50代・女性)のケース

「夫の理解が得られなかった」

Bさんは50代で、夫と成人した子どもがいます。

数年前、実母が脳梗塞で倒れ、半身麻痺となりました。最初は施設への入所も考えましたが、費用の問題や母親の意向もあり、在宅介護を選択。

しかし、夫は「俺の母親じゃない」と冷たく、サポートは期待できませんでした。

「夫は最初から他人事のようでした。私が仕事を辞めて介護に専念すると言ったら、『そんなの勝手にすれば』と突き放されたんです。」

やがて夫婦関係は悪化し、Bさんは母親の家で生活することを決意。

現在は別居状態ですが、離婚するかどうかはまだ決めかねているそうです。

3. 離婚を選んだCさん(30代・男性)のケース

「妻に負担をかけすぎてしまった」

Cさんは30代後半で、数年前に妻と離婚しました。

原因は父親の介護でした。Cさんの父親はパーキンソン病を患い、徐々に日常生活が困難に。

母親だけでは対応しきれず、Cさん夫婦が同居して介護することになりました。

「最初は妻も協力的でしたが、次第にストレスが溜まっていったんです。夜中に何度も起こされるし、介護疲れで夫婦の時間もなくなりました。」

やがて妻の心身が限界に達し、「もう無理」と告げられ、離婚に至ったとのこと。

「妻を責めるつもりはありません。むしろ、申し訳なかったと思っています。でも、介護は避けられなかったし、どうすることもできなかった。」

現在、Cさんは父親と二人暮らし。仕事と介護を両立する日々を送っています。

4. 介護をしながら結婚できたDさん(40代・女性)のケース

「支えてくれる人がいたから」

Dさんは40代前半で結婚。母親の介護を続けながら、新しい家庭を築いています。

しかし、ここに至るまでには多くの苦労がありました。

「交際中、彼に母の介護のことを話したら、『大変だけど、一緒に支えるよ』と言ってくれました。正直、そんなふうに言ってくれる人がいるとは思わなかった。」

結婚後も、夫の協力がありながら介護を続けています。

ただし、すべてを自分たちだけで抱え込むのではなく、ショートステイや訪問介護を活用しながら、無理をしすぎないよう心掛けているとのこと。

「パートナーの理解があるかどうかで、介護と人生のバランスが大きく変わると実感しました。」

介護の負担を軽減するためのヒント

介護が原因で結婚を諦めたり、離婚・別居を選ぶ人がいる一方で、環境を整えることで負担を軽減できる場合もあります。

① 介護サービスをフル活用する

  • デイサービスやショートステイを活用する
  • 訪問介護を依頼する
  • 地域包括支援センターに相談する

② 家族や周囲の協力を得る

  • 兄弟姉妹や親戚と役割を分担する
  • 可能であればパートナーとも話し合う

③ 自分の人生も大切にする

  • 介護だけに人生を捧げるのではなく、自分の時間を確保する
  • 介護を理由に結婚や恋愛を諦めない

おわりに

親の介護は多くの人にとって避けられない問題です。

しかし、それによって自分の人生を全て犠牲にする必要はありません。

介護は長期戦になることが多く、無理を続けると自分自身が心身ともに疲弊してしまいます。

一人で抱え込まずに、行政サービスや介護施設、ヘルパーの力を借りることが大切です。

また、周囲の人としっかり話し合い、サポートを受けることで負担を軽減できます。

結婚や恋愛も、諦めるのではなく、理解し合える人と出会うことができれば、支え合いながら人生を歩むことができます。

介護は辛いことも多いですが、その中でも自分自身の人生を大切にすることを忘れないでください。

決して「自分の人生は終わった」と思わず、少しずつでも前向きな選択をしていくことが重要です。

介護の悩みは一人で抱え込まず、相談できる場所を見つけることで気持ちが楽になることもあります。

地域包括支援センターやケアマネージャーに相談しながら、より良い介護の形を見つけていきましょう。

そして、何よりも、自分の幸せを大切にすることを忘れずに、未来を見据えて歩んでいきましょう。

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この記事を書いた人

フルタイムの福祉専門職のアラフォー。
沖縄で未就学児3人を育てています。
子どもとの沖縄お出かけ情報や、私が気になったエンタメ情報をお届けします。

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